まとめ(Magic Quadrant「分散ファイルシステム、オブジェクトストレージ」)(7)
まとめ
6回にわたってMagic Quadrant for Distributed File Systems and Object Storage(2016)を追いかけてきました。 www.dbstories.com
紹介してきたのは以下の5つです。他もありますが疲れたのでカット…。
それぞれの製品タイプを表にしてみました。
提供ベンダ | 製品名 | 製品タイプ |
---|---|---|
Scality | Scality Ring | オブジェクトストレージ |
IBM | Spectrum Scale | 分散ファイルシステム |
IBM Cloud Object Storage | オブジェクトストレージ | |
Cloudian | Cloudian HyperStore | オブジェクトストレージ |
Caringo | Caringo Swarm | オブジェクトストレージ |
Dell EMC | Isilon | スケールアウトNAS |
Elastic Cloud Storage | オブジェクトストレージ |
オブジェクトストレージについての所感
オブジェクトストレージタイプは詳細なアーキテクチャが不明なものもありましたが、Peer-to-Peer技術をもとにしたKVSを利用していると思われます。機能の多少の違いはあるのですが類似性は非常に高いものとなっていて、何か新しい機能がある製品で実装されるとすぐに追従する可能性も十分あり得ます。そのような状況のため技術で抜きんでるというのは難しいのではないかと考えます。
また、「ストレージ」という位置づけになるため、ソフトウェアだけの提供だとユーザーに受け入れられるのが難しいと判断して、アプライアンスモデルの提供形態についても各社行っているのも同じです。 ライセンスやサポート費用という部分は比較できませんでしたが、競合の存在が存在する場合は通常はあまり差が出ません。(戦略価格は除く)
「知名度=マーケットシェア」という図式になる可能性が高く、資金力のない企業は影がますます薄くなりそうな印象です。素直に知名度の高い製品を採用するという考え方も合理性があると言えそうです。